vol.132:秋の特別拝観は大人気の紅葉スポット瑠璃光院へ

日に日に気温が下がってきた京都。
11月の下旬にさしかかると、いよいよ紅葉の季節に突入です。
コロナにも負けず、特別拝観を開催するいくつかの人気スポットの中から、瑠璃光院をご紹介します。

SNSで有名になった瑠璃光院(るりこういん)。
京都の八瀬(やせ)という地域にある由緒あるお寺です。
普段は非公開ですが、春と秋は特別拝観ができます。

2020年は感染拡大防止のため完全予約制で、1時間に180人のみが参拝できるようになっています。

事前予約について

予約は1人ずつの予約となっています。
拝観と、ライトアップの拝観はそれぞれ申し込み先が違うのでご注意ください。

〇予約サイト
https://airrsv.net/yoyaku-rurikoin/calendar
※受付締切:1日前の17時まで

〇ライトアップイベントの予約について
https://souda-kyoto.jp/travelplan/yase_autumn/index.html
※満員御礼のため、現在はキャンセル待ち

【基本情報】
イベント名:
2020年秋の特別拝観

拝観期間:
2020年10月1日(木)~12月20日(木)
※期間中の休みは無し

拝観時間:
10:00~17:00(閉門)
※11月1日(日)~12月6日(日)は9:30~18:00(閉門)

会場:
瑠璃光院
〒606-0067 京都府京都市左京区上高野東山55

拝観料料:
1人2,000円(小学生以下無料、中学生以上の方は学生証提示で1,000円)

事前予約制(1時間180人)当日のチケット販売は無し

瑠璃光院へのアクセス方法


JR京都駅から瑠璃光院までのアクセス方法は基本的に3通りあります。

渋滞回避!乗り換え2回の電車移動

JR「京都駅」→JR奈良線「東福寺駅」乗換、京阪本線(鴨東線)「東福寺駅」→「出町柳駅」乗換、叡山電車叡山本線「出町柳駅」→「八瀬比叡山口駅」下車→徒歩約5分
所要時間:44分
片道料金:690円

楽チン乗換なし!直通バス

JR「京都駅」→京都バス17系統「八瀬駅前」下車→徒歩約7分
所要時間:54分 *秋季は混雑するので15分以上の遅延の可能性あり
片道料金:400円

いいとこ取りの地下鉄とバスのあわせ技

JR/地下鉄烏丸線「京都駅」→地下鉄烏丸線「国際会館駅」乗換、京都バス19系統「八瀬駅前」下車→徒歩約7分
所要時間:37分
片道料金:520円

今回KoIスタッフは3つ目の「地下鉄とバスの合わせ技」で移動しました。
理由は、「電車のみの移動」は交通費がやや高めです。1ヶ所だけを観光することはないと思うので他の観光スポットへの移動を考えるとパスです。

「直通バス」は、市内の様子を車窓から眺められるというメリットはありますが、京都駅〜三条駅間はとても混雑します。瑠璃光院の受付を考えると行きだけでも早めに到着したい、と考えるとパスです。

最後に「地下鉄とバスのあわせ技」ですが、混雑するエリアは地下鉄で回避して、最後の部分だけバスを利用します。国際会館駅から瑠璃光院までは混雑しても近いのであまり時間的誤差が生まれないことと、始発駅なので行列ができても乗車できる可能性が高いです。
また、コスト面でも「地下鉄・バス一日券」を利用すれば900円ですむので、単純に往復するだけでも元がとれます。


京都市交通局:地下鉄・バス一日(二日)券 公式HP

バス1日券もありますが、瑠璃光院を含む大原エリアは適用外なので、今回のスポットには向いていません。

瑠璃光院以外の行きたい紅葉スポットと照らし合わせて最適なアクセス方法を選んでくださいね。

瑠璃光院について


瑠璃光院は比叡山のふもとに位置する寺院です。
岐阜市に本坊を置く「浄土真宗無量寿山光明寺」の支院で、ご本尊は阿弥陀如来です。
ただ、もともとは別荘として造営されたものなので一般的な寺院の建物とは趣が異なります。

2014年から環境保全のために公開期間を季節限定に切り替えましたが、Instagramの人気も相まって一躍「八瀬の新名所」として多くの人々が訪れるようになりました。
その人気を不動のものにしたのが、書院にある磨き込まれた机に映る美しい紅葉です。

息をのむほど美しい瑠璃光院の紅葉


だれもがこの紅葉の景色を見たくて何時間でも待ってしまうのですが、確かにその価値はありそうです。
机にスマホorカメラを置けば誰でも簡単に絶景が撮れます。


もちろん息をのむほど美しいですが、日中は息がつまるほどの混雑。


書院の他にも「瑠璃の庭」がとても美しいです。
混雑はしていますが、鳥のさえずりが聞こえ、「浄土の世界をあらわした庭」というのも納得です。


「臥竜(がりょう)の庭」そばの一室では紅葉色が部屋まで届き、紅く光っていて幻想的でした。

景色以外に何がある?御朱印は?写経は?


瑠璃光院では、入館の際にリーフレットと一緒に写経の用紙とボールペンがプレゼントされます。
書院と同じ階に写経スペースがあるので、そちらで写経体験ができます。


御朱印はご自身で完成させる珍しいタイプのものです。
料金は「お志」とあるので、一般的には300円を基準に納めます。


お抹茶体験もできます。
普段は非公開の小さな茶室でお庭を眺めながらお抹茶とお菓子を頂きます。
お茶室にいられる時間は25分ほどですが、優雅なひとときを過ごせます。

また、お庭だけでなく、室内にも目をむけてみると数々の寺宝に驚かされます。
貴重な文化財はいつ見れるともわからないものですので、見落としのないように。

車椅子などのバリアフリー対応は?

もともとが昭和初期に造営された「山のふもとにある別荘」ですので、急な階段が多く雨の日など足を滑らせるとも限りません。

また拝観まで待ち時間が多く、山のかげなど寒い箇所での待機もありますので、高齢者や小さなお子様がいる家族旅行にはあまり向いていないスポットと言えます。
旅の目的に合わせて計画してみてくださいね。

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