vol.126:京都のパワースポット貴船神社を参拝しよう

前回に続き貴船神社について見どころを紹介していきます。
決してアクセスの良い場所とはいえないこの神社に、なぜ多くの参拝客が訪れるのか。
その魅力を知ることで、京都旅行がより楽しくなります。

貴船神社の名称の由来は、生命の源である「氣が生まれる根元」という意味で「氣生根(きふね)」という説が一般的です。
創建された年代がわからないものの、伝説によると神武天皇の母である玉依姫命が黄船に乗って大阪湾から淀川、鴨川をさかのぼって、現在の奥宮に着き水神を祀ったのを神社の始まりとされています。

御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)で、この神様は奥宮の闇龗神(くらおかみのかみ)と同じ水の神様です。
「龗(おかみ)」という字は「龍」を意味する古語で、奥宮には運気の高い場所とされる「龍穴」が社殿の下にあります。
貴船神社がいかに運気の高い場所かがうかがえますね。

三社参り

貴船神社は駅から見て一番手前から本宮、中宮、奥宮と3箇所にわかれています。
ガイドブック等には「本宮、奥宮、中宮の順番でお参りするとよい」といった説明が見られますが、神主さん曰く神社としてそういったルールは定めていないそう。
それぞれ10分弱の距離に位置しているので、貴船散策もかねてお参りすると良いかもしれません。

本宮


神社に到着してすぐにある石階段とその両脇に並ぶ朱赤の灯籠は神社随一のフォトスポット。秋はもちろんのこと、夏は青もみじが美しく、冬には雪景色で絶景になる場所です。
本殿は奥宮が水害で被災した際に神様を遷座させたことをきっかけに創建されました。

本殿前には御神水が流れ、一度も枯れたことのない貴船山の湧き水です。
御神水は無料で自由に汲むことができるので、多くの参拝客で賑わいます。
また、水に浮かべて文字が浮き出てくる変わったおみくじ、「水占みくじ」もここで占うことができます。大凶も出ることがあるそうですが、気を引き締めるきっかけくらいにとどめておかれると良いそうです。

中宮(結社)


結社では御祭神として「磐長姫命(いわながひめのみこと)」が祀られています。
平安時代の女流歌人、和泉式部が思い悩んでいた夫婦関係が見事よくなったことから、恋のパワースポットとして人気を集めるようになりました。
「縁結び」は恋愛だけでなく、家族関係や仕事での人間関係などあらゆることをあらわすので、新しいことや、物事の発展を願う人に良いかもしれません。

奥宮


奥宮の社殿の下には「龍穴」と呼ばれる大地の気が発している穴があります。
人目にふれてはいけないほど神聖なもので、誰も見ることは許されていません。
そんな神聖なスポットの上に奥宮の社殿が立てられています。
社殿横には「船形石」という船の形に積み上げられた石があります。
これは、玉依姫命が今の大阪から黄色の船に乗って貴船に着き、その時乗っていた船を隠したものとされています。

神道ではかかせない考え方である「穢(けがれ)」ですが、一説によるとその語源は「気が枯れる」ことだそうです。そのケガレを祓う意味でも、万物のエネルギーが湧くこの貴船という場所で気=パワーを補ってみてはいかがでしょうか。

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