vol.117:京都観光をもっとおもしろくする知識

京都観光ではどんなところに目がいきますか?
枯山水の白砂、岩の配置や美しい苔でしょうか。
それとも、美しく彩られた花手水。
もしくは、幽玄の世界へと誘う紅葉かもしれません。

多くの寺社仏閣では
そういった目をひく庭園がありますが、

今日は、そういった目立った部分ではなく
建物にあるちょっとしたモチーフについて、お伝えします。

この記事を読むと、次回の京都観光では建物に秘められたモチーフを探すようになるかもしれません。

ミステリーツアーに参加したような、
探検心があなたの旅をより面白いものに
してくれるかもしれません。

大覚寺のセミ

まるで御所のような雅さが漂う大覚寺に不思議なモチーフがあります。
神殿の蔀戸(しとみど:格子状の戸)には黄金に輝くセミの装飾が施されています。
最初は「なんでこんなところにセミ?」と驚いてしまいます。

セミは3-17年ほど土の中で樹液だけを吸って成長します。そして、成虫になった後はご存知のとおり短期間でその生命をまっとうします。

この生涯において一切の殺生を行わないことから、とても清浄な生物と考えられています。
仏教の大切な戒めである「不殺生戒」を守る清らさの象徴として用いられています。

<大覚寺>

住所:
〒616-8411 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4

時間:
9:00 ~17:00

拝観料:
<お堂エリア>
500円(大人) 300円(小中高校生)
<大沢池エリア>
300円(大人) 100円(小中高校生)

アクセス:
JR京都駅あkらJR山陰本線で「嵯峨嵐山駅」より徒歩16分

伝統建築×♡

日本では約1400年前からお寺や神社などの建築装飾としていたるところにハートマークが使用されています。

京都田原町にある正寿院ではハート型の窓がフォトスポットとして人気を博しましたが、伝統建築を注意深く見ているといたるところにハートマークを確認することができます。

このハートマークは猪目(いのめ)と呼ばれる模様で、災いを払い除けて、福を招くと伝えられています。

ではなぜ猪目かというと、諸説ありますが2つの考え方ができそうです。

1つは古代中国の五行説に基づいた説です。
「猪=いのしし」は水の属性にあたり、火に打ち勝つことができる存在なので、火除の意味として多用されているとい考えです。

2つめは、日本のタタリという考え方です。
日本には恐ろしいものには恐ろしいものをぶつけて難を逃れる、という考え方があります。
もののけ姫にもあるように、イノシシはタタリ神になる存在でした。そのため、イノシシの目でその他の難から逃れよう、という意味があると考えられています。

【基本情報】
<正寿院>

住所:
〒610-0211  京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149

時間:
9:00~16:30

アクセス:
JR・京阪宇治駅から京阪バス(維中前・緑苑坂工業団地前行)で「維中前」バス停下車。そこからコミュニティバスで奥山田バス停
*駐車場は60台分ほどで、紅葉の季節でなければ停められないほどではないです。ただ、お寺までの数十メートルは車1台分のスペースの道が続きます。

参拝料:
500円(縁側でのお茶とお菓子、猪目窓への入場料込)

晴明神社の五芒星

京都観光に来られた際にはぜひ市内を走る車の後ろを見てみて下さい。
多くの人が晴明神社の象徴である五芒星のステッカーを貼っていることに気づくと思います。

晴明神社の五芒星は、「晴明桔梗」とも呼ばれ、平安時代の陰陽師であった安倍晴明が創った、陰陽道に用いられる祈祷呪符のひとつです。

五芒星は中国五行思想の考えを象徴しています。
「木・火・土・金・水」は方位、季節、色、星など、さまざまなものにあてはめられ、森羅万象、この世のすべてのものはお互いに影響を与え合っていることを意味しています。

つまり、五芒星は、終わることのない無限の循環、永遠の生命、永遠の繁栄を表しているのです。

この護符が置かれると、魔が入りこだとしても護符の中に捕らえられて、永遠に外に出られないと考えられたため、「魔除け」として使われたと考えることができます。

【基本情報】
<晴明神社>

住所:
〒602-8222 京都市上京区晴明町806

時間:
9:00 ~16:30

拝観料:
なし

アクセス:
JR京都駅より市バス9番で「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩すぐ
地下鉄烏丸線「今出川駅」より徒歩12分

今回は数ある建築装飾や社紋のなかでも
有名なものをピックアップしましたが、
いかがでしたでしょか?

ちょっとしたことでも、
知識がつくと観光の満足度が高まりますね。

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