vol.116:いま心落ち着ける禅の庭3選

水を用いずに白砂と石を使って景色を表現する枯山水
静寂な庭で心の荒波を落ち着かせる、そんな禅のお庭を紹介します。

東福寺


庭好きになれるお寺、東福寺は言わずと知れた紅葉の名所です。
秋には賑わいをみせる東福寺も、夏には静けさに包まれ荘厳な雰囲気が感じられます。
禅寺の方丈には珍しく「東福寺本坊」をぐるりと囲んだ東西南北に四つの庭園がめぐらされていて、国指定の名勝庭園に指定されています。
作庭は昭和を代表する庭師、重森三玲。鎌倉時代に創建された東福寺の庭園を再建する際に、「寺域内にあった材料を余すことなく使う」という全精神に基づいた依頼を、見事に叶え、伝統とモダンが融合した庭園ができあがりました。
釈迦の入滅を表現した北庭の市松模様の庭園は国内外でも鑑賞する人の心に感動を与えています。

【基本情報】
住所:
〒605-0981 京都市東山区本町15丁目778

時間:
9:00 ~16:00 (4月~10月末まで)
8:30~16:00(11月~12月初旬)
9:00~15:30(12月初旬~3月末)

拝観料:
方丈
500円(大人) 300円(小中学生)

アクセス:
・ 京阪電車/JR「東福寺駅」より 徒歩 10分
・JR京都駅より 市バス 88系統・208系統で「東福寺」より 徒歩4分

光明院



東福寺から歩いて数分の隠れスポット的な寺院。
光明院も東福寺と同じ重森三玲によって作庭され、「虹の苔寺」と称される庭園です。
広い庭に大きな石と小さな石とで組まれた「三尊石組」というモチーフが多用され、それぞれ明るく輝く光(=光明)がさす様子をあらわしています。
光明院は部屋から庭を鑑賞することができ、見る方向によって表情が変わる庭園をじっくりと楽しむことができます。屋内から見ると窓に寄って縁取られた庭がまるで絵画のように見え、切り取られて見えない景色がどうなっているのかという想像力がかき立てられるようになっています。

【基本情報】
住所:
〒604-0042 京都府京都市東山区本町15−809

時間:
8:30~日没

拝観料:
なし

アクセス:
JR京都駅より市バス9番で「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩すぐ
地下鉄烏丸線「今出川駅」より徒歩12分

建仁寺


俵屋宗達晩年の最高傑作、「風神雷神図屏風」でおなじみの建仁寺は、禅を日本に広めた栄西が1202年に創建した京都で1番古い禅寺です。
華やかな祇園の一角にありながら、一歩境内に足を踏み入れると別世界のような静寂が感じられます。雄大な枯山水庭園の「大雄苑」や、四面正面の枯山水式庭園「潮音庭」、「○△□乃庭」といった日本庭園があります。
人気の「潮音庭」は紅葉が苔むした庭園を囲むように植えられていて夏の訪問にはピッタリです。

【基本情報】
住所:
〒605-0981 京都市東山区大和大路通四条下る小松町

時間:
10:00~17:00

拝観料:
600円(大人) 300円(中高生) 200円(小学生)※小学生未満のお子様は無料

アクセス:
・ 京阪電車/JR「東福寺駅」より 徒歩 12分
・JR京都駅より 市バス 88系統・208系統で「東福寺」より 徒歩6分

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