今回は仏像についてお伝えします。
日本は神仏習合が行われて、土着の神様と渡来の仏教信仰が融合しています。
そのため、日本独自のセンスによって仏像と言えば本来は仏様だけなのに、神様の姿を現した神像も仏像と呼ばれることがあります。
そうした様子が凝縮して見られるのも京都の仏像の特徴です。
知れば3倍楽しめる仏像マメ知識
知らずに見ていると、どれも似たように見えてしまう仏像。
せっかくすばらしいものを鑑賞できているのに、
知識がなくて楽しめない。
かといって、難しいことはワカラナイ。。。
そんな方でも知ってトクする
ちょっとした仏像マメ知識をお伝えします。
今日は「種類」だけ覚えるだけでOK
三十三間堂や東寺へ行ったことがありますか?
仏像の種類がとても多く、壮観です。
種類が多いのは、仏教が多神教だからです。
日本の八百万の神と似ていますね。
「仏像」ときいて、どんなものが思い浮かびますか?
立ち姿や座った姿、装飾の華やかなものから質素なものまで様々な姿の仏像が目に浮かんだと思います。
それら全て、ざっっくり4種類に分類することができます。
今日はその4つの違いを覚えてみてくださいね。
左から順に説明していきます。
1番エライ!如来(にょらい)
仏像の中で1番格の高い存在が如来です。
如来とは「真理を悟った者」という意味で、
釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来が広く知られています。
座った姿で、蓮華台といったハスの花をかたどった台の上にいることが多いです。
左右対称で、安定した姿が印象的です。
慈悲深くて美しい!菩薩(ぼさつ)
豪華な装飾が印象的なのは、王子であったお釈迦様の出家前の姿がベースにあるためです。
悟りを目指し、人々の救済にあたる仏格です。
千手観世音菩薩、弥勒菩薩が有名です。
座った姿も立ち姿もどちらも多く存在しますが、
どちらかというと立ち姿の方が多いかも知れません。
それは、すぐにでも人々を助けにいけるように、という意味が込められています。
柔らかく微笑む姿に心なごむ仏像です。
愛ゆえに厳しい!明王(みょうおう)
ニラみのきいたお顔が印象的なのが明王です。
明王は教えに従わないものを厳しい態度で導く存在です。
不動明王や愛染明王で知られています。
密教では大日如来そのものが変化した仏とも考えられています。
自分で自分をコントロールできず、煩悩にまみれてしまうのは人の性ですが、そんな甘さをビシッと断ち切ってくれる怖くもありがたい存在です。
他の宗教の神様!天(てん)
仏教がすごいところは、他の宗教を融合させてしまうところです。
天は仏教に帰依したヒンドゥー教やインド発生の神様で、仏教を守護する存在です。
毘沙門天や弁財天が有名ですね。
邪気という小さな鬼をふんずけている姿が多く、どこかユーモラスに感じる仏像です。
仏像入門編は東寺で決まり
教王護国寺とも呼ばれる東寺は仏像の宝庫です。
東寺の講堂には21体の仏像があるのですが、その多くが異形の姿で細部の装飾をじっくり見ていくと多くの発見があります。
手や顔だけでなく足も多い仏像や、獣イメージのブーツやバックルをつけているものがあります。
それぞれがまたがる動物も愛らしいので必見です。
【基本情報】
住所:
〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
時間:
門/ 5:00~17:00
金堂・講堂/ 8:00~17:00 (16:30受付終了)
宝物館・観智院/9:00~17:00 (16:30受付終了)
アクセス:
JR・近鉄「京都駅」から徒歩10分
近鉄「東寺駅」から徒歩5分
市バス「東寺東門」下車 すぐor「九条大宮」下車 徒歩3分
参拝料:
境内無料
東寺の拝観料
五重塔・金堂・講堂…大人〈大学生以上〉800円 高校生700円 中学生以下500円
宝物館…大人500円 中学生以下300円
推し仏像をつくってみては
京都には1700もの寺院があるので、その分多くの仏像と出会うことができます。
国宝に登録されている有名なものはもちろん、あまり知られていないけれどユニークでひと目で恋に落ちてしまうほど惚れ惚れするようなものもあります。
同じ仏様でも造られた時代でお顔のニュアンスも変わるので、ぜひイチオシの仏像を見つけてみてください。
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