vol.98:京都旅行を彩る花の天井画を見に行こう

四季折々の花が描かれた天井画は見る人の心に柔らかい感動を与えてくれます。
京都には様々な天井画がありますが、期間限定で公開される場所もあるのでぜひチェックしてみてください。
今回は特に美しい花々を題材にした花の天井画をご紹介します。

天井画とは

実は、日本における天井画の歴史はよくわかっていません。
それは日本建築が木造であるために年代を特定できるような現存物が少ないことによります。

仏教建築の天井部分では構造上、梁(はり)を縦横に渡す必要があり、その梁によってできたマス目ひとつひとつに絵が施されているのが天井画です。
よく描かれるのは、鳳凰や龍、鶴、孔雀、老亀、金亀、松などの吉祥柄で未来永劫の繁栄を願っています。その他のパターンとして美しい草花を題材にしたものが「花天井」として親しまれています。

平岡八幡宮


弘法大師によって創建された山城最古の八幡宮としてしられています。本殿の内陣天井には44面に美しい花が描かれています。春秋の特別拝観中だけ見ることができますので、ぜひチェックしてみてください。

【基本情報】
春の特別拝観期間:
3月13日(金)~5月10日(日)
住所:
〒616-8271  京都府京都市右京区梅ケ畑宮ノ口町23
時間:
10:00~16:00(受付終了:15:30)
アクセス:
JR「京都駅」から西日本JRバス「平岡八幡」バス停より徒歩で約5分
参拝料:
800円(宮司のお話と縁起書、大福茶付)

正寿院


「則天の間」にある花の天井には160枚に及ぶ絵画が装飾されています。
四隅には守護神である青龍、白虎、朱雀、玄武が描かれていたり、春夏秋冬それぞれの舞妓さんの姿なども描かれています。ごろんと仰向けに寝て天井画を眺めてみてください。田原町の自然を感じながら美しい天井画を眺めているととても安らげるはずです。

【基本情報】
拝観期間:
通年
住所:
〒610-0211  京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
時間:
9:00~16:30
アクセス:
JR・京阪宇治駅から京阪バス(維中前・緑苑坂工業団地前行)で「維中前」バス停下車。そこからコミュニティバスで奥山田バス停
*駐車場は60台分ほどで、紅葉の季節でなければ停められないほどではないです。ただ、お寺までの数十メートルは車1台分のスペースの道が続きます。
参拝料:
500円(縁側でのお茶とお菓子、猪目窓への入場料込)

宝塔寺


深草駅から徒歩で10分ほどの距離にある宝塔寺は源氏物語にも登場する古刹です。入り口の山門をくぐり、参道をすすむと朱赤の仁王門があります。仁王門にどっしりと構える二体の金剛像に目がいってしまいますが、さらに目線をあげると花の天井画を見ることができます。250枚ほどのマス目に美しい牡丹の花が描かれています。
宝塔寺の総門と本堂と多宝塔は重要文化財に指定されていて、伏見稲荷大社にも近いことから伏見稲荷大社帰りの隠れた名所としても人気です。

【基本情報】
拝観期間:
通年
住所:
〒612-0885 京都府京都市伏見区深草宝塔寺山町32
時間:
9:00~16:00
アクセス:
京阪本線龍谷大前深草駅より徒歩8分
参拝料:
なし

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