vol.146:梅の名所~後編~

梅の花の魅力は何と言っても可憐な花と、香りです。源氏物語の主人公光源氏の最愛の人である紫の上が愛した香りです。光源氏が六条院という館で紫の上を住まわせた春の御殿では、梅の季節になると風に乗って部屋の中にもその香りが届いたと言います。このようにその昔から、梅は日本人に愛でられてきました。そこで先週に引き続き、京都の梅スポットを2つ紹介します。

梅宮神社


名前の通り梅の花がみごとで、桜やカキツバタ、秋の紅葉など四季を通じて花々も美しい神社です。酒造の神と、子授けと安産の神様をご祭神を祀られています。梅は西神苑に多くあり、35種450本の梅が咲きます。3月下旬ごろに行けば山桜と梅を一緒に見られます。この神社の歴史はとても古く、平安遷都前まで遡ることができると言われています。また境内には神社で飼われている猫が人気で、猫神社としても有名です。猫がお好きな方は梅と猫のショットを狙ってみてはいかがでしょうか。

【基本情報】
住所:
〒615-0921 京都市右京区梅津フケノ川町30

参拝時間:
7:00~18:00(神苑は9:00~17:00)

アクセス方法:
京都駅から市バス3、28、29、71系統で「梅宮大社前」下車よりすぐ

参拝料:
無料(神苑は大人600円・小人400円)

京都御苑


平安時代から明治時代まで天皇の住まいだったところなどをまとめ、樹木などを植えて公園化したところです。この辺りは、天皇が東京に居を移してから荒れてしまったこともありますが、見事に復活とげ現在に至ります。広大の敷地なので250本ほどの梅の木と聞いても、あれだけ広ければねと思われてしまうかもしれませんが、京都御苑には「思いのまま」という一本の木に紅白の梅を付ける梅や、「黒木の梅」という関白や摂政を多く出し、数多く娘たちの天皇の后となった九条家のお庭にあったとされる紅梅があり、満開の時のそれらはやはり一見の価値があります。

【基本情報】
住所:〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑3

参拝時間:
入苑は自由

アクセス方法:
京都駅より地下鉄烏丸線「丸太町駅」or「今出川駅」より徒歩5分
市バス4・17・205系統で「烏丸丸太町」で下車すぐ
参拝料:
入苑は無料

ここで紹介したところ以外にも、京都には梅スポットがたくさんあります。名所と言われるところを押さえつつ、自分だけの特別な梅スポット探しをするのも楽しいかもしれません。梅と一緒に素敵な時間をお過ごしください。

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