vol.124:死ぬまでに1度は見ておきたい龍の天井画

いくつかの寺院には仏教を守護する神として龍が描かれていることがあります。
屏風やふすまにも描かれていますが、中でも迫力満点なのが天井画です。
天井いっぱいに描かれた龍は、見る人の目をしっかりと捉え、心の中を覗かれているような気持ちにされます。
寺院によって画のタッチはもちろん、天井までの距離も違うので様々な観賞ポイントが楽しめます。

建仁寺


枯山水や日本庭園が美しい建仁寺は祇園の中にあっても心休まるオアシスのようなお寺です。境内には天井一面を埋め尽くす2頭の龍が描かれています。2002年、建仁寺創建800年を記念して、日本画家の小泉淳作画伯が約2年の歳月をかけて取り組んだ壮大な作品。法堂に一歩足を踏み入れると誰もがハッと息を飲み込む姿が見られます。

【基本情報】
住所:
〒605-0981 京都市東山区大和大路通四条下る小松町

時間:
10:00~17:00

拝観料:
600円(大人) 300円(中高生) 200円(小学生)※小学生未満のお子様は無料

アクセス:
・ 京阪電車/JR「東福寺駅」より 徒歩 12分
・JR京都駅より 市バス 88系統・208系統で「東福寺」より 徒歩6分

妙心寺


妙心寺にある龍図は「雲龍図」と呼ばれ、江戸時代初期の絵師・狩野探幽が8年の歳月をかけて作り上げたものです。八方睨みの龍といわれ、見る人が見る場所や角度を変えても、龍は動きや表情を変えて鑑賞者の目を捉えて離しません。その睨みをきかせた表情に注目です。

【基本情報】
住所:
〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町1

時間:
拝観は20分間隔で案内しています。(12時を除く)
境内自体は24時間開放されています。

拝観料:
700円(大人) 400円(小中学生)

アクセス:
・JR嵯峨野線「花園駅」より徒歩5分
・JR京都駅よりJRバス・市バス26系統「妙心寺北門前」より徒歩2分

天龍寺


天龍寺の雲龍図も妙心寺と同じく「八方睨みの龍」と言われています。
天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として日本画家加山又造によって描かれました。
天龍寺の雲龍図は床と天井の距離が近く、より一層迫力満点。青白く浮かび上がる龍は今にも雨を降らしそうです。
注目ポイントは龍の爪。天龍寺の龍の爪は5本あり、「五爪の龍」と呼ばれるものです。これは皇帝にのみ許された存在であると考えられてきました。そのような「五爪の龍」をこの天龍寺に描いたのは、その由緒ある名前に誇りを持っていることを表しているのか、またこのお寺が生まれるきっかけとなった後醍醐天皇への畏敬の念が込められているのかもしれません。

【基本情報】
住所:
〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68

法堂公開日:
2020年9月12日(土) ~ 12月6日(日)と[嵐山花灯路]期間

時間:
<法堂公開時間>
9:00~16:30(受付終了16:20)
 *10月21日~3月20日は16時閉門 [受付終了15時50分]

<庭園・諸堂>
8:30~17:00(受付終了16:50)

アクセス:
・京都駅より市バス11番,28番,93番で「嵐山天龍寺前」バス停下車すぐ
・京都駅より京都バス61番,72番,83番で「京福嵐山駅前」バス停下車すぐ
・京福電鉄「嵐山駅」よりすぐ
・JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」より徒歩13分
・阪急電車「嵐山駅」より徒歩15分

参拝料:
<法堂「雲龍図」特別公開>
・一人500円(通常参拝料とは別)

<庭園(曹源池・百花苑))>
500円(高校生以上)、300円(小中学生)、無料(小学生以下)

<諸堂(大方丈・書院・多宝殿)>
・庭園参拝料に300円追加
・8時30分~16時45分 [受付終了16時30分]

※行事等により諸堂参拝休止日あり
 諸堂参拝休止日:2020年9月14日・10月29-30日 など
・9時~16時30分 [受付終了16時20分]
 (10月21日~3月20日は16時閉門 [受付終了15時50分])

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