七福神は室町時代に京都が発祥の地とされ、「都七福神」の巡拝は古くから⾏われているそうです。「京都七福神」ではなく「都七福神」と言うのも古くから京都に都(みやこ)があったためですね。今では全国に広がっていくつかの地域で「七福神」巡りが行なわれているそうです。
七福神とは、ゑびす神、⼤⿊天、毘沙⾨天、弁財天、福禄寿神、寿⽼神、布袋尊の七神です。
「都七福神」を祀っているのは、京都ゑびす神社(ゑびす神)、松ヶ崎大黒天(大黒天)、東寺(毘沙門天)、六波羅蜜寺(弁財天)、赤山禅院(福禄寿神)、革堂(寿老神)、萬福寺(布袋尊)の七か所です。
七福神の神々の⼒をもって福運を授かろうとする⺠衆の願いであり、特に新春に巡ると功徳が⼤きいとされていますがコロナ禍の今だからこそ巡るのもよいのではないでしょうか?
今回は、その中の3カ所をご紹介します。
〇商売繁盛で有名な「ゑびす神」を祀る「京都ゑびす神社」
⼤和⼤路を南へ数分歩くと、「京のゑべっさん」として京都の⼈々から親しまれているゑびす神社があります。鎌倉時代初期、建仁2年に建仁寺の鎮守杜として創建されたそうです。「商売繁盛」「家運隆昌」の守り神として⼀⽉の⼗⽇ゑびすは多くの⼈たちで賑わいます。
基本情報
京都市東山区大和大路通四条下ル
拝観時間 8:30〜17:00
御朱印受付時間 8:30〜16:30
〇打ち出の小槌を持つ「大黒天」を祀る松ヶ崎大黒天(妙円寺)
1616年(元和二年)に建立されました。
松崎山妙円寺が正式な寺名ですが京都の人々からは「松ヶ崎の大黒さん」として親しまれています。本尊の大黒天像は伝教大師の作で開運招福の福神として広く信仰を集めています。
基本情報
京都市左京区松ヶ崎東町31
拝観時間 9:00〜17:00
御朱印受付時間 9:00〜16:30
〇学問の神様として有名な「毘沙門天」を祀る東寺(教王護国寺)
平安京造営にあたり国家鎮護のために空海が創建したもので、五重塔は現存するわが国最大の木造建築物とされています。毘沙門天は弘法大師が入唐の際感得されたもので、無量の知恵で学業成就や安産の信仰を集めています。
基本情報
京都市南区九条町1
拝観時間:8:00~16:30
御朱印受付時間:8:30〜16:30
「都七福神巡り」に出かけるなら、はじめに訪れた寺院・神社で大護符という色紙を購入して訪れた場所で御朱印をいただきながら巡るのはどうでしょうか。
次回のKoI便りでは、残り4カ所をご紹介します。
尚、お出かけ前には各寺院の公式サイトで最新の情報をご確認ください。