夏の風物詩といえば風鈴。日本各地で風鈴祭りが開催され、涼しげな音色が暑さを和らげてくれます。特に、京都にある松尾大社(まつのおたいしゃ)と平安神宮では、この時期に風鈴が飾られ、多くの人々が訪れます。それぞれの神社でどのような風鈴祭りが行われるのかをご紹介します。
松尾大社
松尾大社(まつのおたいしゃ)は、お酒造りの神様として有名な神社で、初夏から夏の時期に風鈴が飾られます。
風鈴は、昔から神事に使われてきたもので、その音の“涼しさ”から名付けられました。音色は、神様を慰めるだけでなく、自分の罪や汚れを清めると伝えられています。
短冊に願い事を書いて風鈴に吊るすと、その音色と共に松尾山の風が皆の祈りを神様に届けてくれるそうです。
風鈴が飾られる期間は、2024年6月1日から9月1日までです。
この時期に松尾大社を訪れると、たくさんの風鈴が涼しげな音を奏で、心地よい風が吹く中で願い事をすることができます。
また、松尾大社は昔から地元の人々に生活の守護神として尊崇されてきました。
特に御祭神の大山咋神(おおやまくいのかみ)は、お酒造りの神様としても信仰され、日本全国の酒造家から奉納された酒樽が境内に積まれています。
境内にある亀の井の水は、酒造時に入れると酒が腐らないと言われ、延命長寿の水としても有名です。境内には、亀と鯉のモチーフがある多くの社殿や、室町時代初期の「松尾造」と呼ばれる本殿(重要文化財)や拝殿、釣殿、楼門などがあり、見どころがたくさんあります。
基本情報
所在地:京都市西京区嵐山宮町3
拝観時間:平日・土曜(9:00~16:00)、日曜・祝日(9:00~16:30)
拝観料(境内):無料で参拝可能(お酒の資料館:無料)
拝観料(庭園・神像館):大人500円、学生400円、小人300円
アクセス:阪急嵐山線松尾大社駅下車すぐ
TEL:075-871-5016
URL:https://www.matsunoo.or.jp
平安神宮
平安神宮でも、「七夕風鈴まつり」が6月22日から8月31日まで開催されます。
境内の重要文化財である回廊と神苑(泰平閣)に約1000個の風鈴が吊り下げられ、その涼しげな音色を楽しむことができます。
参拝者には色とりどりの短冊が授与され、願い事を記入して風鈴に付けることができます。
基本情報
所在地:京都市左京区岡崎西天王町97
拝観料:大人:600円
小人:300円
拝観時間:【境内】6時~17時
【外苑】8時30分~16時30分
(季節によって変動あり)
アクセス:地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約10分
HP:http://www.heianjingu.or.jp/
ぜひ、夏の風物詩である風鈴を楽しみに、松尾大社・平安神宮を訪れてみてください。
なお、お出かけの際にはホームページなどで最新の情報をご確認下さい。