夏の風物詩である蛍、皆さんは見たことがありますか?
京都は都市部には珍しく街の中で蛍を鑑賞することができます。
蛍は6月から7月の初旬頃まで見ることができ、特に6月末から見頃だと言われています。
日没から20時過ぎまで活発に飛び回り、21時を過ぎるとその数は減ってしまいます。
今回は日本人にとってもあまり身近ではなくなった蛍鑑賞について紹介します。
日本人は虫好き民族?
実際に見に行くかは別として、夏のイメージといえば夜の闇に浮かぶ幻想的なホタルの光を挙げても違和感を覚えることはないと思います。
実は、ホタルやその他の「虫を愛でること」は海外の人にとってはとてもユニークな日本の文化なのです。
「虫好きってわけではないよ」と思われる方もいると思いますが、それでもセミの声が聞こえたら「夏がきた!」と感じたり、鈴虫の鳴き声を聞くと秋の訪れを感じるのは私達日本人が虫の鳴き声をただの「騒音」と思っていないからなのです。
また、デパートやスーパーでクワガタやカブトムシが売られているのを不思議に思ったことはありますか?
世界中で一般人が「昆虫を飼育して愛でる」のは日本人だけで、海外の方からすると「昆虫をペットにするなんて意味がわからない……」とかなり不思議がられます。
蛍を愛でる日本人
蛍が放つ淡く幻想的な光の光景から、蛍を身体から遊離した魂に見立てたり、燃える恋の思いに喩えたりして和歌に歌われることも多くありました。
また、非業の死を遂げた人の怨霊が蛍になったという話もあるなど、日本の人々にとって記憶にも記録にも残る文化的な昆虫だとされています。
それは蝶やトンボと同じく多くの人々にとって身近な存在であったので、蛍を例えに使うことで共感を得やすかったのではないでしょうか。
ただ、近年の環境の変化により蛍を見られる場所はかなり減ってしまいました。
蛍はきれいな水のそばでしか生息できません。
蛍の群舞は見られないかもしれませんが、毎年その姿を見られることは良い環境である証拠ですので誇らしいことです。
この先10年、20年と環境は変化し続けますので、ぜひ今年の蛍を見に行ってみてはいかがでしょうか。
京都で蛍が見られるスポット3ヶ所
1.哲学の道
桜の名所で知られる哲学の道ですが、市内で比較的アクセスしやすいスポットです。
道が狭く、暗いので鑑賞中はご注意下さい。
住所:
京都府京都市左京区鹿ケ谷法然院西町
アクセス:
JR京都駅より市バス5系統か17系統で約40分、バス停「銀閣寺道」から徒歩6分
料金:
なし
見頃:
6月上旬〜中旬頃
2.下鴨神社
毎年6月上旬に蛍火の茶会が催されます。これは誰でも参加できるもので、この時には600匹程のホタルが放たれます。
自然発生したホタルではありませんが、確実にホタル鑑賞ができるスポットです。
御手洗川の周辺に多く見られます。
住所:
京都市左京区下鴨泉川町59
アクセス:
JR京都駅より市バス4系統、205系統でバス停「下鴨神社前」下車、徒歩すぐ
料金:
なし
蛍火の茶会日時:
6月9日㈯ 13:00~21:00
見頃:
6月上旬〜下旬頃
3.宇治市植物公園
第14回蛍ナイターが開催され、公園の中を流れる小川で蛍の光を楽しむ事ができます。
期間中の土・日曜日には宇治市役所から宇治市植物公園まで無料シャトルバスが運行しています。
住所:
京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1
アクセス:
(平日)
京阪宇治駅から京阪バス「黄檗宇治大久保線240」で「植物公園」下車
JR宇治駅から宇治市役所北側駐車場へ徒歩15分、宇治市役所北側駐車場から公園まで無料シャトルバス運行
料金:
大人360円 (高校生以上)、小人 (小中学生)180円
*16:00以降料金
期間:
2019年 5月24日(金)~6月9日(日)
時間:
16:00~21:30(入園は21時まで) ※月曜休園
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