Vol.194:<初夏の庭園特別公開>建仁寺塔頭 両足院

6月のはじめ、京都では木々の緑がいっそう深まり、さわやかな風が吹く気持ちのよい季節になります。
そんな中で、特に注目したいのが「半夏生(はんげしょう)」という植物。
白く変化する葉がとてもきれいで、初夏ならではの景色を見せてくれます。

今回は、京都・東山にある建仁寺(けんにんじ)の中の小さなお寺、両足院(りょうそくいん)で行われる「初夏の庭園特別公開」をご紹介します。

建仁寺塔頭 両足院「初夏の庭園特別公開」

建仁寺は、鎌倉時代のはじめ(1202年)に栄西(えいさい)禅師が開いた、京都で最も古い禅宗のお寺です。
広い境内にはいくつものお堂があり、静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。
俵屋宗達(たわらや そうたつ)の「風神雷神図」のレプリカもここで見ることができます。
その建仁寺の中には、いくつかの「塔頭(たっちゅう)」と呼ばれる小さなお寺があります。
塔頭とは、大きなお寺の中にあるお坊さんの住まいのような建物で、今ではそれぞれが独立したお寺として、特別なときにだけ公開されることもあります。
両足院(りょうそくいん)もそのひとつ。室町時代につくられた、歴史ある塔頭です。
ふだんは入れない場所ですが、春と初夏、そして秋には、特別に庭園を見ることができます。
両足院の庭には、「池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)」という、池のまわりを歩きながら楽しめる日本庭園があります。
6月中頃になると、半夏生(はんげしょう)という植物が見ごろを迎えます。
葉の一部が白く変わって、とてもさわやかな風景に。
初夏の光の中で見ると、まるで夢の世界のように感じられるかもしれません。

静かな庭で、心を落ち着けて自然をゆっくりと楽しむ時間は、とてもぜいたくなひととき。
忙しい毎日を少し忘れて、ふだんとはちがう空間に身を置いてみませんか?

お出かけの前には、公式サイトなどで公開日や時間を確認してください。

建仁寺塔頭 両足院「初夏の庭園特別公開」

所在地:京都市東山区大和大路通四条下ル小松町591
開催期間:2025年6月1日(日)~7月13日(日)
公開時間:12:00~16:30(受付終了16:00)
拝観料:1,000円
アクセス:市バス「東山安井」下車 徒歩約5分
京阪「祇園四条駅」から徒歩約10分
公式サイト:https://ryosokuin.com

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