扇状地が作った酒蔵群

酒蔵の遠くに山々が見えますが、このように京都盆地は複数の扇状地から形成されています。

京都盆地には琵琶湖に匹敵する水量があり、京都の食を支えてきました。

例えば、お豆腐お麩などです。

伏見は扇状地の伏流水が湧き出す地域ですが、それだけで酒造業が栄えたのではありません。

近江米(江州米)、盆地特有の寒さ、越前や丹後の杜氏などの複数の要因が合わさって酒造が盛んになりました。

第二次大戦後は広い用地を求めていくつかの酒蔵は移転しました。

複数の鉄道が集まる伏見は通勤に便利なことと、広大な空き地の存在によって集合住宅が建設され、伏見区の人口を押し上げました。

平成29年12月18日 語り部:井上 学