ここは東西南北どこから来てもまっすぐ進めない場所です。
伏見の街は豊臣秀吉によって建設された伏見城の西側に広がる城下町として、また、宇治川の流路の変更による河川港湾によって河川と陸上の結節点としての機能を持ちました。
この場所は城下町としての特徴が見られる場所です。
城下町は、戦の時に攻め込まれにくい都市計画がなされています。
濠川(ほりかわ、ごうかわ)は城の外堀として機能しています。
そしてここは、兵士や馬が一直線に進めないようにするとともに、遠くを見通せないようにした場所なのです。
これは、遠見遮断とよばれ、他の地域ではクランクや丁字路、くの字などの道路形状もあります。ここから、東に進むと伏見奉行所があります。
平成29年12月18日 語り部:井上 学